明治安田J2リーグは28日、第33節が各地で行われ、大分トリニータは藤枝MYFCに2-0で勝利した。

この結果、17位大分と最下位ザスパ群馬の勝点差は19ポイントに拡大。群馬が残り6試合を全勝しても大分に届かなくなったため、自動降格圏の18位以下が確定し、来季のJ3降格が決まった。

これを受けて、群馬の赤堀洋代表取締役社長は「ザスパ群馬を応援してくださる全ての皆様へ」というリリースを行った。内容は以下の通り。

「日頃よりザスパ群馬に熱いご声援、ご支援をいただき誠にありがとうございます。

本日行われた「2024明治安田J2リーグ第33節大分トリニータvs藤枝MYFC」の結果をもちまして、今シーズンの年間順位がJ3自動降格圏内となる18位以下が確定となりました。2020年に復帰して以降、5シーズンにわたりJ2の舞台で戦って参りましたが、このような結果となってしまい、本当に申し訳ありません。心からお詫びを申し上げます。

昨シーズンは、J2最終順位11位でフィニッシュ。クラブとして初のJ1昇格PO圏争いも演じました。今シーズンはその流れを受け、いままでにない期待と興奮の中で2月のシーズン開幕戦を迎えました。しかしながら第11節に20位となって以降、一度も最下位を脱することができず、本日のJ3自動降格圏内確定という不本意な結果を迎えるに至りました。

ファン、サポーターの皆様におかれましては、チームがなかなか勝てない中、ホームでも、遠いアウェイの地でも、常に変わらぬ熱い声援でチームを鼓舞し、励まし、後押しし続けてくださいました。多大なるご支援をいただいたパートナー企業の皆様、今年は例年にない猛暑や悪天候が続く中でも献身的なサポートをいただいた運営サポートスタッフや設営撤収応援隊の皆様をはじめ、クラブを支えてくださった全ての方々の応援に、あらためて感謝を申し上げます。

また、選手、監督はじめチームスタッフも、決して下を向くことなく日々の努力や創意工夫、トレーニングを積み重ね、強化スタッフは、チームマネジメントやスカウティング、選手補強に奔走、尽力し、事業スタッフも試合運営はじめ、お客様やスポンサー、パートナーのため、懸命に業務を遂行し続けてくれました。

その努力や行動に対し、結果をもって報いることができなかったのは、すべて私の責任です。誠に申し訳ありません。

本年は悲願の専用練習拠点「GCCザスパーク」も完成。事業拡大のため、施設の指定管理業務や飲食、物販運営、リーシングなど新たな事業領域への挑戦をはじめ、チーム、強化、事業一体の推進体制への移行、さらにアカデミーも直営化するなど、10年後を見据えさらなる飛躍に向けたスタートとなる、記念すべき年でした。

そんな中で、このような結果となること自体が全くの想定外でしたが、関係者全員がその事実をしっかり受け止め、その悔しさを胸に、まずは1年であるべきポジションに戻るべく、あらゆる変革、挑戦、努力、準備、実行を今この瞬間からスタートし、全力で取り組むことを誓います。

一方で今シーズンはまだ終わっておりません。リーグ戦残る6試合で一つでも多くの勝点を重ね、しっかりとシーズンを締めくくれるように戦って参りますので、皆様におかれましては、引き続きのご声援、ご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。」

大槻毅監督のもとで昨季11位と躍進した群馬だが、今季はその独特なポゼッションスタイルが研究され、監督解任に至った14節終了時点でわずか1勝。武藤覚ヘッドコーチが後任として指揮を執るも低迷を脱せず、6試合を残した時点で降格が決まってしまった。

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