アルゼンチン1部リーベル・プレートとキットサプライヤーのadidasは18日、2024-25シーズンの新アウェイユニフォームを発表した。

このデザインは、トリノFC(イタリア)との国境を超えた“友情”に着想を得ている。

River Plate 2024-25 adidas Away

リーベル・プレート 2024-25 adidas アウェイ ユニフォーム

2024-25新アウェイユニフォームは、マルーン(ダークレッド)を基調にピンクを組み合せたカラーリングを採用。シルバーのモノクロームでデザインするエンブレムも特徴的な仕上がりとなっている。

今作のデザインは前述の通り、イタリアの古豪トリノとリーベルの友情がテーマ。基調色のマルーンはトリノのチームカラーであるガーネットをイメージしたもので、75年間に及ぶ両者の友好関係に敬意を表している。

両者の友情の原点は、1949年5月4日に発生した「スペルガの悲劇」と呼ばれる航空事故だ。

当時イタリア1部で強豪と名を馳せていたトリノの選手とチーム関係者を乗せた飛行機が、トリノ市郊外の丘陵地「スペルガの丘」に墜落。選手18名とスタッフ3名を含む乗員乗客31名全員が犠牲となった大惨事である。

あまりにも衝撃的な事故により失意の底にあったトリノに対し、即座に遺族支援のための慈善試合を提案したのがリーベルだった。そして事故からわずか22日後の5月26日にトリノの本拠地で試合は行われ、2-2の引分けで終えている。

この試合、選手を失ったトリノ側は、ユヴェントス、インテル、ミラン、フィオレンティーナ、バーリ、ノヴァーラの6クラブの所属選手で編成された特別チームが出場している。

なお、余談になるが、この時リーベルが派遣したチームには、後にレアル・マドリーで偉大なレジェンドとなるアルフレッド・ディ・ステファノも含まれていた。

慈善試合を機にリーベルとトリノは固い友情で結ばれ、その証として互いに相手のユニフォームデザインを取り入れることも。

最近ではトリノが2021-22シーズンのアウェイユニフォームで、友情に敬意を表してリーベルの代名詞である白地に赤タスキ柄を採用している。このユニフォームには“永遠の友情”という文字が刻まれていた。

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スペルガの悲劇から75周年という節目に登場した“友情の証”トリノ色のアウェイユニフォームは、クラブ公式オンラインストア他で販売を開始している。

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