昨夏、ウェストハムからアーセナルに1.166億ユーロ(188.5億円)で移籍したイングランド代表MFデクラン・ライス。
『Essex Echo』などによれば、彼は古巣ウェストハムのアカデミー所属する14歳のGKオスカーくんのために5000ポンド(96万円)を寄付したそう。
オスカーくんは2023年に珍しい脳腫瘍である上衣腫(一般的に小児に多い)と診断された。7度の手術、化学療法、放射線治療を受けたものの、緩和ケアしかしないと宣告されたそう。
家族は英国では利用できないMEMMATという治療法をフランスで受けるための10万ポンド(約1919万円)を募る運動を開始。すると、ライスのほか、ウェストハムの共同オーナーであるデイヴィッド・サリヴァン氏が1万ポンド(191万円)を寄付するなどハマーズ方面から支援が寄せられ、9万ポンド(1727万円)まで資金が集まっているそう。母ナタリーさんは、こう話している。
「人々の寛大さを表すのに十分な言葉が見つかりません。この数字には圧倒されます。子供は私たちの未来です。
見ず知らずの人たちが、私たちを支援するために必要な資金を寄付してくれています。喉が詰まり、涙が溢れてきます、感謝してもしきれません。
英国では緩和ケアしかできないと言われました。私は息子の命を救わなければいけませんが、この国は諦めたんです。英国は出来る限りのことはしてくれましたが、リスクを負ってはくれません。息子のようなスーパーヒーローになって、この病気を取り除く魔法をかけてくれる人が必要なんです」
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オスカーくんは1月に別の治験を受けたものの、がん細胞が増殖していることが判明したという。