現在ドーピング事件のためにピッチを離れることを余儀なくされているポール・ポグバ。
昨年8月20日のウディネーゼ戦後に尿サンプルが薬物陽性反応を示し、今年2月に4年間もの出場停止処分を言い渡されている。
マンチェスター・ユナイテッドとユヴェントスで豊かな才能を見せつつも、常に一貫性が乏しく、ピッチ外でのライフスタイルが派手だったことで批判を受ける立場だったポグバ。
この両方のチームに加え、フランス代表でも同僚だったパトリス・エヴラが今回『Skybet』のYoutubeで以下のように話し、ポグバは意外に内面が弱かったと明かしたという。
「僕はポールにいつも言っていた。『人々が君のことを嫌っていると考えるのはやめるべきだ。それが君をイライラさせてしまう。君は野獣なんだ。ピッチをただ走り抜ければ、誰も君を止められないんだから』と。
自分はポグバの大ファンというわけではなかったが、彼を守ろうとする兄貴分だった。ユヴェントスに彼がやってきたとき、とても厳しく接したよ。
ある日、ポグバはメディアに対して言ったんだ。『僕はバロンドールを受賞するのに値する』と。
僕は『待て、君はフランク・ランパードがそんなことを言っているのを見たことがあるか?イニエスタやチャビ・エルナンデスがそんなことを言うか?』と思ったよ。
だからポグバには『落ち着いたほうがいい。まだ君はその準備ができていないよ』と言っていたんだ。
ポグバは内面があまり強くない。だから外見や振る舞いで自分を守ろうとして虚勢を張っていた。なぜなら彼に対する批判は不当なものもあったからね。
人々はピッチ上で彼を批判するよりも、髪型やダンスについて話していた。ポグバがプレーしていなくても、マンチェスター・ユナイテッドはポグバのせいで負けたかのように言っていたんだ」
ポグバが若い頃はエヴラのように兄貴分となってくれるようなチームメイトがいたようだが、中堅以上になってからはなかなかそのような存在がいなかったのだろうか…。
なお、ポグバは現在自身の処分についてスポーツ仲裁裁判所へ上訴していると伝えられており、今後の行く末が注目されている。