トップチームの人員が40人以上と人材過多状態にあるチェルシー。10人以上の選手がトップチームの練習から除外される異常な状況にある。
『Daily Mail』によれば、PFA(英プロ選手組合)は、こういった選手排除を是正するようにプレミアリーグやFIFAへの働きかけを行ったという。
チェルシーに限らず、(退団を促すために)移籍期間中に選手がトップチームの練習から追放されることが横行しており、あるPFA幹部は、「容認できない」と問題視しているという。
実際、PFAはチェルシーの選手や代理人らに連絡を取り、支援を申し出ているとのこと。PFAは、プレミアリーグやさらに下のカテゴリーでこのような状況発生を防ぐべきだと考え、チェルシーの状況が適切に対処されるように積極的に働きかけている。何年も水面下で動いてきたPFAの関係者はプロでこういったことが横行していることに不満を抱いているそう。
組合員の契約書といえる“プレミアリーグハンドブック”の規定も曖昧だとか。「選手の義務と責任」の項では、選手は「トレーニングと試合準備のために、適切な場所を参加しなければいけない」とされている。また、選手たちは「常にフィジカル的なフィットネスを維持する」ように命じられているが、関係者は、解釈の余地が広すぎると感じているそう。プレミアリーグは、これらはFIFAが管轄する分野であると考えているようだが。
チェルシーのある選手は弁護士から連絡を受けたそうで、PFAの顧問弁護士も“練習追放”が雇用法違反に該当するのではないかと疑問を呈しているそう。
一方、チェルシーは、構想外選手たちをチームに合流させることで誤った希望を抱かせることなく、トップチームの練習から除外したことは適切なやり方だったと考えているとか。