Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。

エンソ・フェルナンデスを1億2,100万ユーロ、モイセス・カイセドを1億1,600万ユーロで獲得するなど、ここ数年移籍市場のメインキャストになっている「チェルシー」。

豊富な資金力を活かしてチームを強化してきたが、なかには移籍金ゼロで加入して大活躍した選手も多数存在する。

そこで今回は、過去にフリートランスファーでチェルシーに加入したプレイヤーの中から、特にチームに不可欠だった3人のスター選手を紹介していく。

チアゴ・シウバ

生年月日:1984年9月22日

国籍:ブラジル
チェルシー在籍期間:2020~2024年
チェルシー通算成績:155試合・9得点

近年でもっとも成功を収めたフリー移籍の選手が、パリ・サンジェルマンから獲得したチアゴ・シウバだろう。

加入時は36歳という年齢もあり、プレミアリーグのスピードに対応できるのか不安の声もあったが、"ピッチ上の指揮官"としてチームを導き、CL制覇の立役者に。

その後も、有望株が続々と加入するなか、退団する39歳までスタメンの座を守り抜き、"年齢はただの数字でしかない"ことを自らのプレーで証明してみせた。

ミヒャエル・バラック

生年月日:1976年9月26日

国籍:ドイツ
チェルシー在籍期間:2006~2010年
チェルシー通算成績:167試合・26得点

当時は、ロマン・アブラモビッチ氏の資金力を活かした補強がメインだったため、あまりイメージはないかもしれないが、2006年にバイエルンから獲得したミヒャエル・バラックも、移籍金ゼロでチェルシーに加入したスターの1人だ

母国ドイツで絶対的な地位を築き"小皇帝"と呼ばれたバラックは、加入当初こそ途中出場が多く、怪我による長期離脱もあったものの、復帰後はフランク・ランパードと並ぶ中盤の大黒柱として、クラブ史上初のCL決勝進出に貢献。

最終的に在籍した4年間でプレミアリーグ1回、リーグカップ1回、FAカップ3回のトロフィーを獲得するなど、チェルシーの成功に欠かせない名手だった。

グスタボ・ポジェ

生年月日:1967年11月15日

国籍:ウルグアイ
チェルシー在籍期間:1997~2001年
チェルシー通算成績:145試合・49得点

スペイン・サラゴサで一時代を築いたグスタボ・ポジェは、フリートランスファーでやってきたチェルシーでも、持ち前のパワーと決定力を遺憾なく発揮。

加入初年後こそ怪我に苦しんだものの、98/99シーズンにはマンチェスター・ユナイテッド、アーセナルと最後まで優勝争いを演じる3位。初出場を果たした翌年のCLでは、クラブのベスト8躍進に大きく貢献した。

チーム若返りの煽りを受け2001年に退団となったが、在籍4シーズンで3度の二桁ゴールを記録するなど、ジャンフランコ・ゾラ、デニス・ワイズと並ぶ、1990年代後半のチェルシーを象徴する名プレイヤーだった。


ライター:ロイすん フランスW杯以降を海外サッカーの魅力にハマり、観戦歴は20年以上に。  過去・現在・未来問わず、幅広い世代の選手情報や企画をブログやQoly、YouTubeなどで発信中。 ブログ :「ラ・リ・ル・レ・ロイすん!」 https://www.roiblog.jp/ YouTube :「ロイGames / ロイすん」https://www.youtube.com/channe...

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