[J2第27節ジェフユナイテッド千葉0-3いわきFC、17日千葉・フクダ電子アリーナ]
千葉は0-3でいわきに敗北。中断期間後初となるホームゲームは重苦しい雰囲気に包まれた。前半は右サイドのFW田中和樹を中心に何度もゴールへと迫った千葉だったが、決め切ることができない。すると後半、フォーメーションを4-2-4に変化させたいわきにペースを握られ始めると、64分にいわきのエースFW谷村海那が混戦の中で左足を振り抜き失点。その後わずか10分の間に2得点を奪われた。この日、右サイドバックでフル出場したDF髙橋壱晟は失点後の振る舞いを悔やむ。
「特に2失点目はショッキングな失点でした。でも、たとえ心の中でモヤモヤした感情があったとしても、それをピッチの中で見せてはいけないと思う。特に後ろの選手たちにはその振る舞いが求められますし、そこからプレーって変わると思う。あれだけのサポーターが来てくれたのだからこそ、もっと感情を出して、まだ闘う姿勢があることを見せないといけなかった」
髙橋が悔やむ2失点目は千葉にとって痛恨の一撃だった。ピッチ中央でボールを貰ったいわきFW有馬幸太郎がゴールに向かってドリブルを開始すると、そのままペナルティーエリア付近まで到達。有馬が放った右足のシュートは髙橋の股をすり抜け、ゴール左隅へと吸い込まれていった。
「飛び込まないことを意識していたシーンで、ペナルティーエリアには入れさせたくないと思って守備をしていました。ただしもっと身体の向きを外側にして、相手をゴールから追いやる必要があった。右足で運ばれて右足で打たれてしまったので、もっと早くいいポジションに立つべきでした。股も抜かれていますし、決して根性論で片付けてはいけないプレーだったと思います」と72分の失点を冷静に振り返った。
千葉は74分にDFメンデスのヘディングミスからオウンゴールを記録。2失点目をきっかけに集中の糸が完全に切れてしまっていた。千葉の小林慶行監督は立て続けに喰らった3失点を厳しく評価する。
「3失点ともメンタルの部分がかなり大きかったと思います。1失点目自体は相当イージーな形だったと思いますし、2点目はカウンターでしたがDFは正対していたと思う。あとはオウンゴールのクロス対応の部分です。『守れるんじゃないか』と思いましたし、逆に言えばあれを守れないとしたらチームとしてかなり厳しいと感じました」と映像で見返すことを前提にしながらも、絶対にしてはいけない3失点だったと評した。