メダルには届かなかったものの、グループリーグを全勝で突破して存在感を示した男子サッカー日本代表。

チームのエースとして活躍したのが、FWの細谷真大(ほそや まお)選手です。

細谷選手のプレースタイルや、これまでの実績、将来の日本代表エースとして期待されるストライカーをより深く知っていきましょう!

パリ五輪での細谷真大

パリ五輪に挑んだ大岩剛監督率いるサッカー日本代表のエースストライカーとして活躍したのが、柏レイソル所属の22歳、細谷真大選手です。

グループリーグ第3戦のイスラエル戦では、後半アディショナルタイムに値千金の決勝ゴールを決め、日本を1位通過に導きました。

そして、疑惑の判定として大きく報道されたスペイン戦の幻のゴール。

残念ながら取り消しとなりましたが、相手DFを背負いながら素早く反転し、半身でGKが届かないところに蹴り込んだシュートは、まさにワールドクラス。

スペインの新聞『マルカ』が「VARチームをイビザ島のリゾートに招待したい」と報じるほど、スペインにとって衝撃的な一発でした。

小学校から柏レイソル一筋

茨城県牛久市出身の細谷選手は、小学生の時に千葉県柏市の柏レイソル提携クラブに入団。

牛久から柏まで車で1時間ほどの距離を毎日親に送迎してもらい、中学校では柏レイソルU-15に昇格します。

柏レイソルU-18時代の2019年にプロデビューしますが、当時のレイソルといえば、Jリーグ全クラブを恐怖に陥れた最強の助っ人オルンガ選手が所属していました。

当時18歳の細谷選手は、練習でオルンガ選手の裏抜けの上手さに感服し、熱心に研究していたそうです。

抜群のスピードとフィジカルの強さ

身長178cmとそこまで大柄ではない細谷選手ですが、その武器は爆発的なスピードとフィジカルの強さ。

そのプレースタイルを強烈に印象付けたのが、2023年のJ1第11節湘南ベルマーレ戦の決勝ゴールです。

自陣で湘南の攻撃をしのいだ柏は、前線の細谷選手へ縦パス一本でカウンター。

これには湘南DFの大岩選手が対応しますが、細谷選手は後ろからのスタートに関わらず、すぐに追いつきます。

そして182cmの屈強な身体が武器の大岩選手を肩で弾き飛ばし、GKとの一対一を冷静に沈めてゴール。

スピードだけでなくパワーも持ち合わせ、スペイン戦で見せたようにDFを背負ってもプレーできます。

現代サッカーに求められるアスリート能力を、ハイレベルで持ち合わせたストライカーと言えるでしょう。

世界へ羽ばたく日本代表のエースへ

柏レイソルの生え抜きとして絶対的な存在となっている細谷選手ですが、当然ながら海外クラブも熱視線を送っています。

五輪後にベルギー1部シントトロイデンへの移籍可能性が報じられており、これまでの多くの日本代表選手のように、さらにビッグクラブへ羽ばたいていくでしょう。

森保JAPANでも既に6試合1得点の実績を残していますが、今後は絶対的なエースストライカーとして欠かせない存在になりそうです。

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