24日にパリ五輪の男子サッカーが開幕。初日でアルゼンチン代表が、モロッコ代表に1-2で敗れる波乱があった。

レジェンドであるハビエル・マスケラーノ監督が指揮をとるアルゼンチン。コパ・アメリカにも出場したフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)をオーバーエイジで招集するなど、優勝候補の一角としてパリの舞台に参戦した。

試合は前半アディショナルタイムにモロッコが先制し、後半の早い時間に追加点を決める。アルゼンチンも68分、ディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ・マドリー)の息子であるジュリアーノ・シメオネの得点で1点を返すと、15分あった後半アディショナルタイムの最後にクリスティアン・メディーナが押し込んで追い付いた…かと思われた。

しかしこのゴールの直後、興奮したモロッコのサポーターがピッチへ乱入し、さらにアルゼンチン側のゴール裏には爆竹や大量のボトルなどが投げ込まれる事態に。

主審は続行が不可能だと判断して試合を中断し、選手たちは観客がスタジアムを出るまで待機を余儀なくされた。その後、アルゼンチンの同点ゴールについて遅れてVARで確認されることとなり、もしゴールの場合はそのまま試合終了、オフサイドの場合は残り3分で再開することが通知された。

そして確認の結果、オフサイドとして判定されノーゴールに。試合は1時間以上中断のあとモロッコが2-1とリードした状態で再開されたが、このわずかな時間でアルゼンチンは追い付くことができなかった。

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アルゼンチンがアフリカ勢に敗れるのは1996年アトランタ五輪の決勝ナイジェリア戦以来28年ぶりとのこと。同国は最近、エンソ・フェルナンデスの差別騒動などで非難を浴びているが、ここでも悪い意味でニュースを提供することになってしまった。

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