Jリーグ直下の実質4部リーグとして、今季も激しい戦いが繰り広げられているJFL。14節を終え、高知ユナイテッドSCが2位に勝点10差をつけて首位を快走している。

そうしたなかで前節、JFLの“門番”として名高いHonda FCに2-0で勝利し、2位に浮上したのが栃木シティFCだ。

今季JFLに昇格した栃木シティ。前身の「栃木ウーヴァFC」時代、2010年から2017年にかけてJFLを戦っているがこの時の最高成績は10位(2011年)だった。

2019年に「栃木シティFC」へ名称変更し、ついに戻ってきたJFLの舞台。開幕5試合は2勝3敗だったものの、以降は6勝2分1敗の成績を収め順位を上げてきた。

とくに最近、目覚ましい活躍を見せているのが17番を付けるアタッカー、藤原拓海だ。

栃木のお隣、群馬県が主な舞台となっている大人気漫画『頭文字D』の主人公と同じ名前を持つ25歳(※原作開始が1995年、藤原が生まれたのが1998年なので、狙って名付けられた可能性は高い?)。

彼の持ち味は、もちろんスピードである。

藤原は山梨学院高校から駒澤大学を経て、2021年にJFLのFCマルヤス岡崎へ入団。栃木シティには2023年に加入し、昨季は関東1部リーグで18試合に出場し3ゴール。JFL昇格をかけた地域CLでも全6試合に出場した。

これまでのキャリアにおいて、どちらかと言えば自慢のスピードを献身性で生かすタイプのアタッカーだった藤原。しかし、第10節の横河武蔵野FC戦で今季初ゴールを記録すると、そこからなんと5試合連続ゴールを記録している。

そんな藤原拓海のゴールラッシュもあり、Jリーグ参入に必要な2位まで順位を上げてきた栃木シティ。

6月末に2025シーズンのJ3クラブライセンス申請を行ったチームには、他にも田中パウロ淳一や表原玄太、奥井諒、山崎亮平など元Jリーガーが多数在籍しており、戦いぶりがさらに注目を集めることになりそうだ。

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JFLは今週末の第15節が折り返し。栃木シティは、6日(土)18時からホームの専用スタジアム「CITY FOOTBALL STATION」で7位のヴェルスパ大分と対戦する。

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