U17女子アジアカップの準決勝で対戦する日本と韓国。

U-17韓国女子代表で注目されているのが、16歳のFWケイシー・フェアだ。彼女は昨年の女子ワールドカップにも韓国代表として出場した新星。

アメリカ人の父と、韓国人の母を持つ。韓国男子代表には英国人の父親を持つヤン・デイルが選ばれたことがあるが、フェアは韓国女子代表初の混血選手。

171cmの体躯を持ち、「長所はスピードと強いフィジカル」と自ら語るように高い身体能力を持つ。2022年には韓国サッカー協会のインタビューでこう話している。

「父はアメリカ人で、母は韓国人です。 父は韓国で英語教師をしていて、その時に母親と出会い、結婚しました。私は韓国で生まれ、すぐに両親と一緒にアメリカに渡りました」

「(サッカーは)5歳の時に家の近所で趣味として始めました。6歳の時にもう少し専門的に学べる場所に移り、その時からサッカー選手になることを夢見るようになりました。10歳までは男子チームで、その後は女子クラブチームでサッカーをしていました」

「(自分の長所は)フィジカルと運動能力に優れていると思います。 あとシュート、スピード、スタミナも。大柄な体格のおかげで、相手ゴールを背にして味方からボールを受けたり、反転したり、味方にパスしたりするプレーに自信を持っています。ステップオーバーやシザースも得意です」

「(韓国とアメリカの違いは)アメリカはフィジカルとスピードを重視したサッカーをしているように感じます。韓国はスピードも重視していますが、技術的な面をより重視していると思います。共通しているのは、常に守備を重要視していることです。個人的には、韓国は技術力を重視しているので、韓国代表での練習やプレーはとても楽しかったです」

「(好きな選手、なりたい選手は)マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドです。現時点で世界最高のストライカーだと思います。私の夢は、ハーランドのような世界最高のストライカーになること。彼の得点力を見習いたいです。観衆を沸かせる彼のプレーを見ていると、もっと頑張って世界一の女子アスリートになりたいと思うようになります。ハーランドがピッチ内で最高の選手であるだけでなく、ピッチ外でも尊敬される選手であることを知っています。 私もピッチ内外で常に最高の選手でありたいと思っています」

そんなフェアだが、今大会ではフィリピンとのグループステージ最終戦で物議を醸すプレーがあった。韓国が同点に追いついた場面でのシーンだ(動画2分45秒から)。

フェアが相手DFを引き倒した後、別の韓国選手がゴールを決めた。

中国紙は「今大会で最も醜い場面。これほど残忍で明白なファウルにもかかわらず、レフェリーはそれを無視して得点を有効とした。フィリピンの監督は唖然とし、反応することもなく立ち尽くした。開いた口がふさがらない様子だった。おそらく、これほど非道なファウルを見たことがなかったのだろう」と批判。「韓国女子チームのプレーは韓国男子と同じように非常に野蛮。もし、韓国女子と対戦すれば、選手が怪我をする可能性が非常に高い」とさえ伝えていた。

また、フィリピン紙も「ケイシー・フェアがDFを引き倒したが、ファウルのように見えたので、フィリピン陣営の落胆と不満は大きかった」と伝えている。

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