25日に行なわれたU23アジアカップの準々決勝で、インドネシア代表がPK戦の末に韓国を撃破し、ベスト4へと進出。初の五輪出場に向けて大きな一歩を踏み出した。

一方で韓国はベスト8で大会から去ることになり、1988年のソウル五輪以来の連続出場記録が「9」(自国開催、あるいは現行のU-23フォーマットになる前を除けば8大会連続)で途切れた。

試合は15分にインドネシアのエースであるラファエル・シュトライクが先制点を決めるも、その後オウンゴールで韓国が同点に追いつく。

しかし前半アディショナルタイムに再びラファエル・シュトライクがゴールを決め、インドネシアが2-1とリードしてハーフタイムへ。

70分には後半から途中出場した韓国のイ・ヨンジュンがレッドカードで退場するという場面もあり、インドネシアが大きく有利な立場となったものの、試合はこれで終わらず。

84分に1人少なくなった韓国がチョン・サンビンの同点ゴールで追いすがり、試合は再びタイスコアに。そして2-2のまま決着はつかず、結果はPK戦に委ねられることとなった。

そしてPK戦は稀に見るほどの激闘に。どちらも5人目までは全員が成功を収め、両者ともに高い集中力を見せた。そしてインドネシアの5人目ハブナーは一度止められるもVARの判定でやり直しとなり、動揺することもなく2本目のキックを落ち着いて決めた。

6人目は先行の韓国がカン・サンユンの失敗でリードを広げられずも、一方のインドネシアもフィクリのシュートが左に外れて決着はつかず。

その後もお互いさらに5人ずつが成功し、ゴールキーパーがキッカーを務める場面も。勝敗がついたのは1巡を終えた12人目であった。

先攻の韓国はイ・ガンヒのシュートがゴールキーパーに止められて失敗。それを見届けたインドネシアのアルハンがシュートを冷静に叩き込み、PK戦11-10でベスト4進出を決めた。

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これでグループAとグループBでそれぞれ1位だったカタールと韓国がベスト8敗退となり、一方2位で終わったインドネシアと日本が準決勝へと駒を進めることになった。

U23アジアカップは、3位までがパリ五輪出場権獲得。4位が5月9日にフランスで行なわれるAFC-CAF大陸間プレーオフに臨むことになっているため、この勝利は非常に大きなものとなる。

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