ベスト4の顔触れが出揃った欧州コンペティション。
アストン・ヴィラはリールをPK戦の末に下して、UEFAカンファレンスリーグの準決勝進出を決めた。
18日の2ndレグでは、ヴィラGKエミリアーノ・マルティネスへの判定が話題になった。
前半に遅延行為でイエローカードを受けていた彼はPK戦で再度イエローカードを提示されたが、退場処分にならなかったのだ。
その理由はルール。競技規則のPK戦の項目にこう明記されている。
「試合中に退場を命じられた競技者のキックへの参加は認められないが、試合中に競技者やチーム役員に示された注意や警告は、キックに繰り越されない」
英文では「A player who has been sent off during the match is not permitted to take part, warnings and cautions issued to players and team officials during the match are not carried forward into penalties (penalty shoot-out).」
つまり、試合中に受けたイエローカードはPK戦には持ちこされないのだ。
『BBC』によれば、ヴィラのウナイ・エメリ監督もマルティネスがPK戦で退場になったと思っていたとか。マルティネス本人はこう話している。
「時間稼ぎとされたことが全て。相手のGKも全く同じことをしていたからね。30分すぎにイエローを貰ったが、(0-1で)負けている状況だったので、レフェリーが自分に何を求めているか分からない。
その後、PK戦ではボールがなかったのでボールボーイにボールを要求したら警告を受けた。そのルールは知らなかった。自分は信念を持っているし、ハードワーカーだ。今日は自分の運命だった」
ただ、1stレグでもイエローカードを受けていたマルティネスは、オリンピアコスとの準決勝1stレグは出場停止になる。
アーセナルで同僚だったサミル・ナスリは「彼の態度にはイラつく。以前はあんな感じじゃなかったからね。アーセナルでとても若かった時の彼を知っている。すごくシャイだった。いまじゃあの振る舞いが彼の常套手段になっている」と述べていたとか(アルゼンチン代表であるマルティネスはW杯決勝フランス戦での振る舞いから、フランスでは嫌われ者になっている模様)。