このほど、ドイツサッカー連盟(DFB)が発表したユニフォームサプライヤー変更の知らせはドイツ国内を揺るがせている。

これまでドイツ代表のユニフォームはadidasが提供してきたが、2027年からNike製に変わることになったのだ。

DFBは70年の歴史があったadidasとの契約が2026年12月31日で終了し、Nikeと2027年1月1日から2034年12月31日までの7年契約を結んだと発表した。ドイツのユニフォームはドイツが誇る世界的ブランドであるadidasのイメージが強く、両者は一心同体のように思われてきただけに衝撃が走っている。

バイエルン州首相のマルクス・ゼーダー氏は「DFBとadidasは常にドイツ経済の歴史の一部だった。ドイツ代表はスリーストライプスでプレーする、それはボールが丸いという事実と試合が90分続くという事実と同じくらい明白なものだった。このサクセスストーリーは1954年に始まり、我が国に再び自信を与えた忘れられないワールドカップ優勝から始まった(当時は西ドイツ代表)。だからこそ、この物語を今終わらせるべきというのは間違いであり、残念であり、理解できない。ドイツサッカーは純粋なホームであり、国際的企業の戦いの駒ではない、商業だけがすべてではない。あらゆる経済的課題にもかかわらず、DFBはもっと率直な姿勢から恩恵を受けていただろう」とXに投稿。

また、ドイツのカール・ラウターバッハ保健大臣も「もはやドイツ代表ユニフォームはadidasでなくなってしまうのか。その代わりにアメリカ企業? 商業が伝統や故郷の一部を破壊するのは間違った決断だと思う」と投稿している。

一方、ドイツのオラフ・ショルツ首相は「最も重要なのはゴールを決めることだ」、「DFBがこの決定を下したが、私の助言を求めたわけではない」とコメント。

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『Bild』などによれば、adidasがDFBに提示した契約料は年間6000~6500万ユーロ(98.7億円~106.9億円)だったのに対して、Nikeは年1億ユーロ(164.5億円)だったという。

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