イングランド・プレミアリーグのチェルシーFCは7日、2023年6月30日までの12ヶ月における損失額を発表した。
その内容において報告された損失額は2022年7月から2023年6月までの1年間で9010万ポンド(およそ169.2億円)であった。
チェルシーの全体的な収益については4億8130万ポンド(およそ903.1億円)から5億1250万ポンド(およそ962.3億円)に増加しており、経営の規模はトッド・ベーリー体制で拡大されている。
また選手の売却や固定資産による利益については1億4220万ポンド(およそ267億円)と報告された。最も大きかったのはカイ・ハヴァーツの売却で、彼は6500万ポンド(およそ122億円)でアーセナルへと移籍している。
放映権収入については、男子がチャンピオンズリーグ準々決勝、女子がチャンピオンズリーグ準決勝に進出したにもかかわらず前年度と比べて910万ポンド減の2億2590万ポンド(およそ424.1億円)であったとのこと。
これはトップチームがイングランド・プレミアリーグで12位という難しい成績で終わったことにより、放映権料の分配率が下がったためであるという。
選手の人件費については、1年で使用された初期費用のみで4億5480万ポンド(およそ853.9億円)、選手登録にかかるコストの総額で7億4400万ポンド(およそ1396.9億円)が使用されているそう。
また、2022年夏にはフランス・リーグアンのストラスブールを買収してフィーダークラブとしており、その際には6490万ポンド(およそ121.9億円)を費やしたとのことだ。
イングランド・プレミアリーグではクラブの持続可能性を保つための規定として、クラブの損失額は「3年で1億500万ポンド(およそ197.1億円)」に制限されている。
先日エヴァートンがその規定を違反したことが明らかになったために勝点剥奪の処分を受けており、チェルシーも来季以降はこの制限を強く意識した経営を余儀なくされそうだ。