日本代表は、3日にアジアカップ準々決勝のイラン戦を戦う。
『Iran International』によれば、イランのアミール・ガレノイ監督は、日本戦を前にこんな話をしていたそう。
「我々には体内の管が壊れながらも70分プレーしたダエイのような偉大な先人たちがいた。いま、選手たちは全身全霊でプレーしなければいけない。
8500万人(イランの人口は8792万)が代表チームの結果を求めている。したがって、我々の姿勢、プレースタイル、振る舞いは、8500万のためにあるべきである。全ての人が我が代表チームを愛している。
日本は非常に入念に練られたチームであり、大会前の試合では万全の準備をしてきたことを示していた。
決勝トーナメントはグループステージとは全く異なる。彼らは決勝トーナメントではより完成されたプレーを見せた。グループステージの3試合は決勝トーナメントでより良いパフォーマンスを発揮することに主なエネルギーを注いだのだろう」
アリ・ダエイはイラン代表として148試合108ゴールを記録したレジェンドFW。
クリスティアーノ・ロナウドに抜かれるまでは代表戦世界最多得点記録を持っており、日本とも何度も対戦したストライカーだ。
そのダエイは1994年に広島で行われたアジア競技大会に出場。バーレーン戦で相手GKと接触して脾臓破裂の重傷を負いながらも、交代せずにピッチに立ち続けたそう。
後年には「広島でのバーレーン戦で膵臓が破裂したのは、サッカー人生で最も痛い思い出。残り20分間が200年のようだった」と話しており、治療に当たった医師たちも生きているのは奇跡と語っていたとか。
ダエイは頭に包帯を巻いた状態で代表戦をプレーしたこともあり、そういった闘志を見習うべきだと指揮官は述べていたようだ。