現在トップリーグであるセリエAのチーム数の削減に向けて動いているイタリア。
これはイタリアサッカー連盟の会長を務めるガブリエーレ・グラヴィナ氏が要請したもので、複数のビッグクラブからの後押しを受けた改革の一つとなっている。
イタリア・セリエAは現在20チーム規模で行われているが、それを2チーム削減して18チーム体制にしようというもの。
その理由はますますハードになるスケジュール。UEFAチャンピオンズリーグの規模が拡大されること、新しいクラブワールドカップが創設されることを受け、リーグ戦を4試合削減したいという解決策である。
ただ、もちろんそれに反対する声も。セリエAに所属する中位から下位のチームは降格の可能性が高まり、試合数も減るためスタジアムでの収益も落ちる。テレビ局もそれによって放映する試合が減るため、放映権収入の額にも影響を及ぼす。
これらは相反した利害関係にある。3月11日にそれを実行するかどうかの投票か行われる予定で、リーグ連盟側としては過半数の票を集めなければならない。
ただ、その投票による合意の義務を撤廃して改革を強行しようというアイデアもあるとのこと。今後のイタリアサッカーの動向に注目が集まりそうだ。
イタリアは1部から3部までの100クラブほどがプロ扱いとなっているものの、国のサッカービジネスの規模を考えれば持続可能なものではないとも評価されている。