先日から大きな話題の一つとなっているJリーグのシーズン移行プラン。現在の春秋制(2月に開幕、12月に閉幕)から、秋春制(8月に開幕、5月に閉幕)に変更しようという計画だ。

12月14日に行われるJリーグの実行委員会においてこの秋春制移行プランに関する投票が行われるとのことで、各クラブの意向が注目されている。

その中で、東北地方にある宮城県仙台市に本拠地をおいているベガルタ仙台が13日に秋春制移行に関しての意志を公式に表明している。

「我がホームタウンである宮城、仙台は、冬季には毎年厳しい寒気に見舞われ、積雪や凍結など日々の生活においても様々な苦労と制約を受ける寒冷地であります」

「Jリーグが示すサッカー界における環境変化、ACLやクラブワールドカップの制度変更、並びに日本での猛暑の影響等は十分理解できる一方で、移行した場合の冬季における試合開催の困難や平日開催の増加といった集客やボランティア参加の課題や行政年度とのズレによる公共施設の会場確保への影響、更には、移行に伴う臨時的支出の増加など経営に与えるインパクトなどを熟慮したとき、乗り越えるべき課題はまだ山積している状況にあると認識しています」

「これらの残された課題に対しては様々な案が示され、60クラブ共同で検討作業が続けられている途上にあり、未だ皆が納得感を得られる具体的な解決策が示されるに至っておりません」

「よって、課題解決の目途が立つまでは、シーズン移行に対しては「反対」を表明せざるを得ません」

「ただし、今後具体的な課題解決案や代替案が示され、それが当クラブや株主、サポーターのみなさま並びに降雪地域のクラブにとっても納得感があり、ハンディとならないようなものであれば、当クラブとしてもその実現に向けてJリーグの一員として協力していく所存です」

仙台市は東北地方の中では降雪量が比較的少ない地域であるが、年間雪日数は平均65日(気象庁調べ:1991~2020年)となっており、サッカーの活動が妨げられる時間が長い。

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Jリーグがシーズン移行を行う理由については理解しながらも、それを実施するための課題を解決するための策がまだ不十分であるとして、ベガルタ仙台としては「反対」の票を投じることを表明している。

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