2022年の開幕前にサンフレッチェ広島の監督に就任したドイツ人指導者ミヒャエル・スキッベ氏。
これまでボルシア・ドルトムントやレヴァークーゼン、ヘルタ・ベルリン、アイントラハト・フランクフルトなどで指導者を務め、ユースからトップまで様々なカテゴリを担当してきた。
そして昨年自身6カ国目となる日本での仕事をスタートさせ、サンフレッチェ広島でエキサイティングなサッカーを見せている。
『sportbuzzer』によれば、今回そのスキッベ監督が『RND』のインタビューに対して以下のように答えていたという。
ミヒャエル・スキッベ
「選べるのであれば、ここ広島に長く残りたいよ。街は緑が多くて快適、人々もとてもフレンドリー、そして新しい球技専用スタジアムも建築中なんだ。
もう指導者としてドイツに戻りたくはない。指導者に対する公の扱いが、長年に渡って私にとっては騒々しく慌ただしいものだったからだ。日本では静かにサッカーに取り組み、チームを構成することができる。
ワールドカップでドイツに勝利したこともさほど驚きではなかった。日本は強力な守備から非常に爆発的なプレーができる。
一方でドイツは何十年もの間強力な守備をベースにしていたが、このところはそれが衰えている。
ディフェンスの組織化だけではないよ。現在ヴィッセル神戸でプレーしている武藤嘉紀や大迫勇也、フランクフルトの鎌田大地、フライブルクの堂安律など攻撃的な選手を見てくれ。
彼らは戦術的に優れていて、非常に機敏で、タフでアグレッシブで、ゴールへの動きがいい。日本のシステムはこれらのタイプの選手を多数輩出している。
そして、日本では一般的にとても熱心に働く傾向がある。選手はちゃんと批判を受けいれて、成長し続けてくれる。ドイツでは、これは常にそうであるとは言えないのだ」
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2002年にはルディ・フェラー監督の下でドイツ代表のアシスタントコーチを務め、日韓ワールドカップを戦ったスキッベ氏。
それから20年が経って再び日本へと渡ることになったが、そのサッカーのシステムの進化や選手の成長などに感銘を受けているようだ。