31日にハンガリーのプスカシュ・アレーナで行われた2022-23シーズンのUEFAヨーロッパリーグ決勝戦。

セビージャとローマが対戦したこの試合は、1-1とタイスコアのままで延長戦まで120分を消化。その後に行われたPK戦で4-1とセビージャが勝利を収めた。

これによってセビージャは歴史上最多となる7回目のヨーロッパリーグ優勝を達成し、このコンペティションでの圧倒的な強さを見せつけた。

その一方、ローマを率いているジョゼ・モウリーニョ監督は、2002-03シーズンにFCポルトでUEFAカップを優勝して以来、5回に渡って欧州カップ戦の決勝で連勝してきていた(2003年UEFAカップ、2004年CL、2010年CL、2017年EL、2022年UECL)。

あと1勝すれば世界記録に並ぶという状況であったが、この敗戦によって無敵の歩みは止められてしまった格好になった。

試合後、『Sky Italia』に対してジョゼ・モウリーニョ監督は以下のように話し、主審を務めたイングランド人のアンソニー・テイラー氏を「スペイン人のよう」と揶揄し、セビージャ有利に働いた判定に不満を述べたとのこと。

ジョゼ・モウリーニョ

「私が伝えたのは、『カップを持ってここを出るか、あるいは死んで去るか』ということだ。我々は死んでしまったがね。

議論の余地が多く残る不当な敗北だと思う。我々は肉体的にも精神的にも疲れ果て、そして死んでいる。

我々はとても疲れているが、誇りに思っている。私はいつもサッカーの試合に負けることがあってもプロフェッショナリズムを失ってはいけないと言ってきた。

ヨーロッパのカップ戦の決勝では5回優勝してきたが、今回はこれまで以上に誇りを持って帰国したい。今季選手たちは全力を尽くしてきた。

我々はみんな、このシャツや自分たちのクオリティに愛着を持っている。物事を真剣に、そして謙虚に受け止めて、大いに努力していくよ。

それぞれがそれぞれの反応を見せている。泣いている選手もいれば、そうではない選手もいる。とはいえ真実を言うならば、涙を流すかどうかにかかわらず全員が非常に悲しんでいるよ。不当だと感じながら死んでいる。

スペイン人のようなレフェリーによる、激しく、そして活気に満ちた試合だった。ずっとイエロー、イエロー、イエロー。ラメラに2枚目の警告を出すべきだったのに、そうしなかった。そしてPK戦で彼がゴールを決めたという事実が示している」

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なお、サウジアラビアやパリ・サンジェルマンから誘いを受けていると報じられていることもあり、今後の去就については「他のクラブからオファーがあれば真っ先にローマへ伝える。正直に率直にあり続ける」と明かしたそうだ。

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