今季トルコリーグのイスタンブール・バシャクシェヒルでプレーしていた元ドイツ代表MFメスト・エジルが、このタイミングで現役引退を発表した。
かつてレアル・マドリーやアーセナルで活躍した世界的司令塔であったが、ここしばらくは継続的な怪我に苦しめられており、出場すらもままならない日々が続いていた。
そして今回彼は自身のSNSで声明を発表し、即座にプロサッカー選手としてのキャリアを終えることを伝えた。
メスト・エジル
「こんにちは、みんな。長い考慮の末、僕は今プロサッカー選手からの引退を発表するよ。
プロサッカー選手として17年間に及ぶ光栄な日々を過ごしてきた。そしてそんな素晴らしいチャンスを与えられたことに感謝を抱いている。
ここしばらくいくつかの怪我に苦しめられてきた。そして、ますますこのサッカーの大きなステージから降りる時が来たことが明らかになった。
信じられないような旅をしてきた。忘れられない記憶と感情とともに。シャルケ、ブレーメン、レアル・マドリー、アーセナル、フェネルバフチェ、イスタンブール・バシャクシェヒルと各クラブに感謝する。僕を助けてくれたコーチに、そして友だちになってくれた仲間たちに。
家族や友人にも特別な感謝をしたい。僕の旅の一員になってくれた。そして愛とサポートをくれた。良いときも悪いときも。
どんな状況でも、どんなクラブにいても、僕を愛してくれたすべてのファンにも感謝するよ。
美しい妻のアミヌや二人の娘とともに、目の前にあるすべてを前向きに捉えている。僕のSNSでは時々報告をするよ。また会おう!」
左足から繰り出される精密なパスやテクニカルなシュートを武器に活躍したエジル。2014年大会ではドイツを世界王者に導いた。
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しかしキャリアの終盤ではエルドアン大統領との写真がキッカケで激しいバッシングを受けたり、アーセナルを不本意な形で退団したりと、彼ほどの選手に値しないような不運な時間を過ごすことになってしまったともいえる。