シーズン途中に指揮官交代を決断したチェルシーだが、グレアム・ポッター新監督のもとでも厳しい戦いを強いられている。
そのなかで、立場が微妙になっているのが、今季加入したピエール・オーバメヤングだ。彼は前監督のトーマス・トゥヘルが呼び寄せた選手である。
そのオーバメヤングは先日のマンチェスター・シティ戦で途中投入された後に途中交代させられた。開始5分に負傷したラヒーム・スターリングに代わって投入されるも、後半23分で交代になったのだ。
そうしたなか、元アーセナルのポール・マーソンは、『Sky Sports』でこう指摘していた。
「オーバメヤングは終わったと思う。
彼はシティ戦で途中投入された後に交代させられた。彼は移籍すると思う。チェルシーは関係を断つだろう。
30代の選手を途中投入・途中交代した時点で終わりだと思う。
若手選手ならありかもしれないが、これはサッカー界での不文律のひとつだ。やってはいけないこと。
だが、ポッターは33歳の彼にそれをやった。彼は終わったと思う。
これはチェルシーの選手獲得が大きな問題になっている理由を示す一例だ。
彼らはすでに何人かの選手を獲得したが、この移籍市場で勝負に出ようとしている。そうしなければならない。トップ4入りは非常に厳しいように見えるが、まだ先は長い。
だが、1月のビジネスをした1~2週間後にポッターが突然いなくなったら、後任監督は『彼(獲得した選手)は好きじゃない。いらない』と言うだろう。
それがオーバメヤングに起きたことだ。ポッターは彼を欲しがらなかった。
もし、彼が解任され、他の人物がきたら、『あのセンターハーフもこのセンターハーフもいらない』と言うだろう。
そうなるとまた堂々巡りだ。だから、私はポッターにはもっと時間を与えるべきだと思う」
かつてアーセナルでキャプテンを務めていたオーバメヤングだが、規律違反が問題になり退団を余儀なくされた。昨夏に宿敵チェルシーに移籍したが、もう終わったとマーソンは感じているようだ。
なお、チェルシーはジョアン・フェリックスの獲得に動いているため、より序列が下がりうるオーバメヤングにはスペイン復帰の噂が急浮上。すでにリーガの数チームが関心を示しているそうで、電撃退団もありえるかもしれない。