かつてリヴァプールで期待されていたジェローム・シンクレアという選手を覚えているだろうか。
14歳当時にリヴァプールが20万ポンド(3217万円)の違約金を支払って引き抜いた元逸材だ。
2012年のWBA戦では16歳と6日というリヴァプールの史上最年少出場記録を樹立した。
だが、26歳になった現在は所属クラブがない。2021年夏にワトフォードとの契約が切れると、1年以上もクラブを見つけられていないのだ。
『The Sun』によれば、現在のシンクレアはフライドチキン店を経営しているそう。昨年7月にチェーン展開するフライドチキンショップのバーミンガム支店オーナーに就任したとか。
ジェローム・シンクレア
「全てがあっという間だったね。
当時の自分は11年生(15~16歳)だった。
リヴァプールのトップチームでの初の練習参加は、人生で最高の出来事だったよ。
全てのタッチがゴールになったんだ。その場にいるだけで最高に幸せだった。
ブレンダン・ロジャーズ監督から呼ばれ、こう言われたよ。『君のことが本当に気に入ったよ。ここにもっとくるんだ』ってね。
その後、ホテルでWBA戦のベンチ入りを知った。当時一緒にプレーしていた多くの子たちがその試合でボールボーイをしていた。
『君の出番だ』と監督から言われたことは一生忘れないね。16歳だったから、何も怖くなかった」
シンクレアは2016年にリヴァプールからの契約延長を断り、ワトフォードへのフリー移籍を選んだ。
【関連】消えた天才も…10年前のサッカー界で最も期待されていた逸材10人
なお、現在もリヴァプールでの最年少出場記録は破られていない。