熱戦が続くFIFAワールドカップ・カタール2022。初戦で日本に敗れたドイツは屈辱のグループステージ敗退となっている。
そのドイツをはじめとする欧州各国はカタールの人権問題などに抗議するキャプテンマークを着用する予定だった。
だが、FIFAから制裁を受ける可能性があったために着用を断念。その代り、ドイツは日本戦の試合前に口を塞ぐポーズを見せた。
そうしたなか、アーセン・ヴェンゲル氏の発言が話題になっている。
『The42.ie』によれば、現在はFIFAの要職にある同氏は、「政治的なデモンストレーションよりもサッカーを優先したチームが恩恵を受けた」などと述べたという。
アーセン・ヴェンゲル(FIFA開発部長)
「W杯では初戦に負けてはいけない。
経験があり、前回大会で結果を残したフランス、イングランド、ブラジルのようなチームは初戦でいいプレーをした。
精神的にも準備が整っていたチームでもある。
政治的なデモンストレーションではなく、大会に集中するマインドセットがあるチームだ」
日本との初戦に負けたドイツは、政治的パフォーマンスのせいでプレーに集中し切れていなかったと暗に指摘していたようだ。
ドイツメディアによれば、ドイツ選手たちの大半も政治的な抗議をすることに決して賛成ではなかったという。