この夏、日本代表の守田英正が加入したことで話題となっているポルトガルの強豪スポルティング。
昨季ベスト16に勝ち進んだUEFAチャンピオンズリーグでは、今季も好調。鎌田大地と長谷部誠が所属するEL王者フランクフルト、さらにはプレミアリーグのトッテナムを破り2連勝を飾っている。
そんなスポルティングに2014年から2年間在籍していたのが、現在J3のFC岐阜に所属する元日本代表FW田中順也だ。
2014年6月に柏レイソルから完全移籍。高額の違約金が設定されたことも大きな話題となったが、プレーのほうでも存在感を発揮し、2014-15シーズンは17試合出場。途中出場も多かったなかで5ゴールを記録した。
そこでQolyは、今年35歳になったストライカーを直撃!
Jリーグの話が中心だった前編に続くインタビュー後編では、ナニなどポルトガル代表選手も多数在籍していたスポルティング時代を振り返ってもらった。記事ではその一部を紹介する。
(取材日:2022年7月21日)
――ここからはスポルティング時代の話題を。文字通り「電撃移籍」でしたが、どういう経緯だったのですか?
現地の代理人とドイツにいる代理人と日本にいる代理人、3人くらいが結託して、がんばってくれました(笑)。
自分のゴールシーンをYouTubeとか映像にまとめて、それを売り込んでくれた代理人がいて、その代理人がポルトガルに行く道を開いてくれました。日本の代理人…今もずっと一緒にやっている代理人に「こういう話があるから、ちょっと信じてこの話を進められないか」とお願いして。
嘘か本当か分からないじゃないですか、そういう移籍話って。サインするまでは正直…ポルトガルはちょっと癖もあるので(笑)、サインするまでは本当に決まりじゃない。
2週間くらいで決断しなくてはいけない状況でした。その時ちょうど柏レイソルは夏の韓国合宿中で、韓国からもう直接ポルトガルへ向かいすぐサインしに行こうという話になりました。
そこまでの決断が2週間くらいで本当にドタバタでしたね。