近年、サッカー界ではヘディングが脳に与える影響が危惧されてきた。
『Daily Mail』によれば、FIFAは脳損傷を負った人達を支援する慈善団体から非難されているという。その理由は、ヘディングについての指針を示しておらず、選手を脳損傷の危険に晒しているためだそう。
UEFAはアンダー世代におけるヘディングの量を制限する勧告を発表。また、FAも14歳以下はヘディングの練習しないことを推奨しているほか、成人のサッカー選手も衝撃の強いヘディングは1週間の練習で10回までに制限すべきという指針を示している。一方、FIFAは同様のガイドラインをまだ示していない。
慈善団体「Headway」の幹部は、「サッカー界が脳損傷への対処法を改善させることを先送りにしているのは腹立たしい」とFIFAの姿勢を非難している。
FIFA側は、全ての選手の厚生にプライオリティがあるとしつつ、ヘディングと脳損傷の関連性についてのさらなる研究が必要という立場を堅持している。