今季、革新的なフットボールを展開しているサガン鳥栖。先日Qolyで公開した記事への反響も大きかった。

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チームを率いるのは40歳の青年指揮官、川井健太監督だ。過去に女子チームなどを指導した川井監督は大変な理論家であり、記者会見における言語化にも非常に優れている。

鳥栖は負けないまでもなかなか勝ち切れておらず、17日に行われたJ1リーグ・清水エスパルスとの試合も今季6つめの引き分けに終わった。

ただ川井監督は「勝てなかったけれども、負けてしまうのか、勝点1をしっかり取って前進するのか。そこは大きな差がある」と評価。

3試合ぶりに無失点だった守備についても「われわれには優秀なコーチングスタッフもいますし、守備の部分は非常にコーチングスタッフのスカウティング、分析かつ、そこからのトレーニングの落とし込み。非常に良かったと思います。チーム力というものが表れた結果だと思います」と讃えた。

さらに川井監督は、記者から“具体的な指示”について聞かれると「全部、言えます」と反応。

「(清水の)オ・セフン選手の高さや彼に少し動きのクセがあるので、そこは意識してやってくれました。それにプラスして鈴木唯人選手も付随して、オ・セフン選手が空けたスペースを狙うという特長があったので、そこはちょっと危ないかなというシーンはありましたが、ほぼパーフェクトにやってくれたのではないかなと思います」

と清水側の特長とそれに対する狙いについて説明した。

さらに「良い課題が出てきた」と自ら切り出し、「スペースがある中でフットボールを展開していくと、札幌戦(5-0で勝利)のように入るときもある。ただ今日の清水さんは下がってブロックを組むシーンが多かったと思いますが、スペースがなくなったときにどうするか」と、本来であれば伏せたい部分についても包み隠さなかった。

ここまで語れるのは自信の表れだろうか。これからの鳥栖にも注目したい。

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