来季以降の新監督が誰になるのかが注目されているマンチェスター・ユナイテッド。ラルフ・ラングニック監督は来季からアドバイザーに専念するためだ。

元ユナイテッドのギャリー・ネヴィルはディエゴ・シメオネを推薦していたが、ロビー・ファウラーは反対のようだ。かつてリヴァプールで活躍した彼は『Mirror』のコラムでこう綴っていた。

ロビー・ファウラー(元リヴァプールFW)

「ユナイテッドがサー・アレックス・ファーガソンの後継者探しに何年と何人を費やしたか。

答えは、9年と7人だ。多すぎる。

彼らが本当に探していたのは、ファギーと同じくらい強固なアイデンティティと哲学、そして、クラブを定義するスタイルだ。

ネヴィルが次期監督はシメオネにすべきと叫んでいるのを聞いて笑ったね。おいおい、頼むよと。

シネオネがアンチフットボールだとは言わない。だが、彼のチームの悪ふざけ、ひどいこと、追求している戦術。あれはユナイテッドにあらずだ。

ファンたちは数週間でそれを非難し出すだろう。もし、勝ったとしても、長くは我慢できないはずだ。

ユナイテッドにはサー・マット・バスビーとファーガソンが築いたプレーするべきスタイルについての期待がある。

シメオネはそれに合致しない。彼はサッカーを愛する人間とは合わない。

彼は本質的に相手のサッカーを阻止するために存在している。誰も感激するべきではない。

それがアイデンティティだ。

ただ単に勝つだけではダメ。それが助けになるとしても、当然だ。

ジョゼ・モウリーニョはオールド・トラッフォードでそれを思い知った。

クラブは勝てるチームと同様に相性のいい監督も必要としている。彼の哲学は合わなかった」

ファウラーは、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督、アーセナルのミケル・アルテタ監督、ブライトンのグレアム・ポッター監督、ブレントフォードのトーマス・フランク監督にはクラブ全体に行き渡るほどのアイデンティティがあるが、ユナイテッドにはそれがないと指摘。

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クロップでも構築に5年を要したため、ユナイテッドも同じくらいの年月がかかるかもしれないとも指摘している。

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