日本代表DF板倉滉が所属するドイツの名門シャルケ。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシアの半国営企業である「Gazprom」とのスポンサー契約を打ち切った(実際に契約していたのは、ドイツにある子会社のGazprom Germania)。
300億円ほどの負債を抱えているシャルケにとって、2部でも年間10億円以上のスポンサー料を支払っていた同社は大きな存在。ただ、批判が寄せられていたこともあり、関係解消を決めた。
そのシャルケはカールスルーエ戦で特別なユニフォームを着用。胸にはスポンサー名ではなく、「Schalke 04」というクラブ名が入った。
『Sportbuzzer』によれば、数量限定で販売されたこの特別ユニフォームはファンからの需要が高く、ものすごい売れ行きだったそう。
価格は69.95ユーロ(8940円)で、販売数は7000枚。あまりの注文殺到にクラブのオンラインショップが一時利用できなくなったほどだとか(地元のファンショップでは販売なし)。
シャルケが「Gazprom」と決別したことには州首相も敬意を表しており、クラブのイメージは改善された。ただ、財政的には悪くなるため、州首相は口頭で支援を約束。地元の政治家たちも「今なら広告効果が2倍になる」とスポンサーになってくれる可能性がある企業に呼びかけを行っているとのこと。
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なお、シャルケは来季からキットサプライヤーがadidasに戻る。近年はUmbroがサプライヤーを務めていたが、ユニフォームの売り上げは予想を下回ってきたという。そのため、クラブ側は契約が切り替わる夏まで既存のウェア類を出来るだけ売りたいという考えもあるとか。