サッカー界で問題になり続けている人種差別。
ドイツでは人種差別的な罵声によって、試合が打ち切られる事態になった。その事件があったのは、3部リーグのデュイスブルク対オスナブリュック。
前半30分すぎ、スタンドからオスナブリュック選手への人種差別的罵声があったとしてプレーが中断されると、審判はそのまま試合を打ち切った。
0:0 | 36' Das Spiel ist unterbrochen. Opoku wurde rassistisch beleidigt. Unfassbar. Aaron, wir stehen hinter dir!! NAZIS RAUS!#MSVOSN #vfl1899 🟣
— VfL Osnabrück (@VfL_1899) December 19, 2021
オスナブリュックは「ナチス、出ていけ」ともツイートしている。
『DW』によれば、試合を打ち切った主審は「オスナブリュックのコーナーキックの際、スタンドからモンキーチャントがあった。選手たちがどれほどショックを受けたかが分かった」と述べたそう。
オスナブリュックのCEOも「これを受け入れてはいけない」とコメント。また、ホームであるはずのデュイスブルクの黒人選手にも人種差別的罵声を浴びせられたが、一方で多くのデュイスブルクファンたちは「ナチス、出ていけ!」というチャントを歌っていたという。
デュイスブルクの広報は「当該選手は取り乱しており、チーム全体もうんざりしている。言葉がない。恥ずべきだ。この国や世界中の頭の悪い人間たちが、人のありのままを受け入れ、尊重することへの最後の警告になればいいが…」と述べている。
【写真】 覚えてる?ブンデス日本人選手、これが「1年目のユニフォーム姿」
すでにドイツサッカー連盟も動いているほか、警察当局は55歳の容疑者を訴追したようだ。