トルコのメディア王として知られているアジュン・イルジャル氏が、ハル・シティを3000万ポンド(およそ46.3億円)で買収することに合意した。

11年にわたってエジプトの富豪アッシーム・アラムに保有されてきたハル・シティであるが、チームは現在2部で22位と苦戦している。

そのクラブを購入しようとしているのがアジュン・イルジャル氏。『Hull Live』によれば、原則的に交渉は合意に達しているとのこと。

ただ、その取引を行うにあたってデューデリジェンス(投資対象となる企業や投資先の価値やリスクなどを調査すること)を行わなければならず、それが完了次第判断されるという。

アジュン・イルジャル氏はトルコ出身の実業家で、もともとは記者であったが2004年に制作会社を設立して起業家になったという。

2008年にはトルコ国内でももっとも高額な納税をしている人物のTOP100にも入っており、「メディア王」と呼ばれるように。

2016年にはギリシャでもスポーツとリアリティショーを統合した番組を成功させるなど国際的にも活躍しており、4大陸の10カ国でコンテンツを展開しているという。

一昨年はオランダのフォルトゥナ・シッタートの株式を購入したが、それを昨年売却し「ハル・シティの買収を目指す」と公言していた。

アジュン・イルジャル

「イギリスのハル・シティを買うことを考えている。相手は我々を信頼している。もし神のお恵みがあれば、夢は叶うだろう。

私はハル・シティで成功を収め、イングランドで我が国の旗をはためかせたい。

ハル・シティをトルコの人間で構成させたい。将来的にはコーチから選手まで。私の目標は、その名を世界に轟かせるクラブにすることだ」

【写真】南野も頼むぜ!「苦難のスタートから大復活」したプレミアの7名

2014年にはアッシーム・アラム氏によって「ハル・タイガース」という名前に変えられそうになっていたハル・シティ。今度はトルコの夢を背負うことになるのだろうか。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名