アーセナルとトッテナムが激突するノースロンドンダービー。今季両チームに加わった新戦力である冨安健洋とエメルソンにも注目が集まっている。
右サイドバックを探していた両チームはどちらもこの2人に関心を寄せていたが、期限最終日にアーセナルが冨安、トッテナムがエメルソンを獲得したのだ。
そうしたなか、『football.london』は「冨安はアーセナルで素晴らしいスタートを切り、クラブがエメルソンの獲得を逃したことは不幸中の幸いだったこと、そして、(TD)エドゥの判断は正しかったことが証明された」という記事を伝えている。
『football.london』
「アーセナルファンたちは、エメルソンを宿敵スパーズに奪われ、そのバックアップオプションとして冨安を獲得しなければならなかったことで貧乏くじを引かされたと感じていた。
だが、2人のプレミアリーグでのスタートを見てみれば、その考えはこれ以上ないほどの間違いだった。
3試合で9失点していたアーセナルは冨安の加入後、2試合連続でクリーンシートを達成。一方、エメルソンのスタートは決してよいものではなく、スパーズはロンドンのライバルであるクリスタル・パレスとチェルシーに連敗して首位から陥落してしまった。
セリエAでも高さと空中戦を評価されていた冨安は、プレミアリーグでも空中戦で負けたのは一度だけ。特に対戦相手のひとつがダイレクトサッカーで知られるバーンリーだったことはより印象的だ。
一方のエメルソンはデュエルで苦戦しており、4割しか勝てていない。さらに、冨安はエメルソンよりもボールリカバリー数が多いにもかかわらず、ファウル数は少ない(リカバリー数は冨安が36、エメルソンが16)。
ただ、エメルソンはタックル数は多く、タックル率も高くなっている。とはいえ、これはスパーズのほうがより厳格なシステムであることと、チェルシー戦の後半は一方的に支配された影響もある。
冨安は前に出ていく点でも印象的なところを見せており、ドリブルのパーセンテージもエメルソンより高い。パス数も冨安は88、エメルソンは64回。
これは、アルテタのシステムにはエメルソンよりも冨安のほうがフィットすることを示すものだ。
バーンリー戦でマンオブザマッチに選ばれた冨安はファンのお気に入りにもなりつつある。
今回のダービーでもこれまで同様のパフォーマンスを見せ、アーセナルの勝利に貢献できれば、彼に対する賞賛は飛躍的に高まるだろう」
現時点では冨安がエメルソンをスタッツ面でも圧倒しているとのこと。ただ、同紙のトッテナム番であるアラスター・ゴールド氏はエメルソンについてこう語っている。