ブラジル代表の一員としてワールドカップ南米予選を戦った38歳ダニ・アウヴェス。
だが、所属チームであるサンパウロへの復帰を拒否して退団が決まった。
『Globo』によれば、サンパウロもダニ・アウヴェスがクラブではもうプレーしないと発表したという。
クラブは「彼の代理人からサンパウロが彼に負っている金銭的債務を解決しない限りはチームに戻らないと通達された。こちらの提案は受け入れられなかった」などとの声明を出したとのこと。
2019年にサンパウロに加入したダニ・アウヴェスの月給は150万レアル(3143万円)。ただ、クラブはその支払いを支援するパートナーを見つけられなかった。
新型コロナウイルスの影響を受けて、ダニ・アウヴェスら選手たちの給与は減額。ただ、減額分は後に支払うことで合意したため、負債自体は減らなかったという。
東京オリンピックに参加したアウヴェスは大会後に遅配への不満を公言。自分はサンパウロでしくじったことは一度もないとしつつ、クラブはすでにしくじったと指摘したそうで、それ以来両者の関係は揺らいでいた。
五輪後はクラブに復帰したアウヴェスだったが、ファンから批判を浴びたこともあり、耐え難い状況になりつつあったとのこと。サンパウロはアウヴェスに1100万レアル(2.3億円)ほどの債務があるとされている。