ヴィッセル神戸からセルティックへの移籍が決まった日本代表FW古橋亨梧。

そうしたなか、英紙『Guardian』は「古橋亨梧を獲得してもセルティックは日本から富を得られない、それは神話だ」という記事を伝えた。さらに、「たとえ、古橋が成功したとしても、クラブのユニフォームを買いに走る日本人はほとんどいないだろう」とも。

スコットランドメディアは「セルティックの新戦力である古橋はクラブがアジアで財を成すのに役立つとアナリストは話している」などと報じたものの、商業的な理由でアジア人選手を獲得するという考えは少し古いものだと指摘している。

Jリーグのトップスコアラーである古橋は本物の才能をもつアタッカーであり、日本からの関心が高いことは間違いないとしつつ、「日本人がすぐにセルティックファンになることはない。いまは中村俊輔の時のような時代ではない」とも。

俊輔がセルティック入りした2005年当時はアジア人の欧州ビッグクラブ移籍が少なかったために大きな話題になったが、「今ではヨーロッパに何十人も日本人選手がいて、その多くが古橋よりも高いレベル(リーグ)でプレーしている」と指摘。

古橋が遠藤航、堂安律、吉田麻也らよりも注目される理由はなく、その3人もユニフォームの売り上げでクラブに何百万ユーロもの利益をもたらしているわけではないとも。

そのうえで、「古橋はその評価をさらに高めることができるだろうが、その効果は限定的である。セルティックは大きなクラブだが、スコットランドリーグはそれと同じようには見られていないからだ。彼がグラスゴーで成功すれば、あの有名なユニフォームを買いに走る日本人は数人いるかもしれない。だが、それよりも彼らは古橋がどのプレミアリーグクラブに行くべきかで盛り上がるだろう」とも指摘している。

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アジア人選手の獲得で商業的に稼ぐというのはやや古い話であり、スコットランドリーグの場合はセルティックでもそれほど期待できないという指摘のようだ。

ただ、古橋については、「日本サッカー界最大の才能のひとり」と評価している。

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