22日に開幕を迎えた東京オリンピックの男子サッカー競技。日本と同じグループAに入っているメキシコとフランスの試合が行われた。
多くのメンバーを呼ぶことができなかったために寄せ集めに近いリストとなったフランスであるが、個人の能力はかなりのもの。
オーバーエイジで招集されたジニャックとトヴァン、そしてサヴァニエの3人を中心に、右サイドからの攻撃を狙っていった。
それに対して、連携やチームの完成度で勝るメキシコはバランス良く試合を進め、互角の戦いを行っていく。
そして先制点が決まったのは47分だった。メキシコの10番ディエゴ・ライネスが右サイドから仕掛け、ペナルティエリアまで侵入してクロスを入れる。それをファーでベガが合わせ、ゴールに決めた。
さらに55分にはフランスの乱れを逃さずメキシコが追加点。中盤でルーズになったボールをロドリゲスがワンタッチで裏へ。守備の動きが止まったところでスペースへ抜け出したコルドバが、GKとの1対1を制して冷静に流し込んだ。これでスコアは2-0となる。
その後フランスが69分にジニャックのPKで1点を返すも、81分には再びメキシコがリードを広げる。
途中出場のアントゥナが右サイドでボールを受け、一対一の場面からカットイン。左足を振り抜き、ゴール左隅の見事なコースに決めてみせた。
さらにアディショナルタイムにはフランスのバックパスをかっさらったエドゥアルド・アギーレがダメ押しゴール。スコアはこれで4-1となった。
そして試合はこのまま終了。充実したメンバーで臨んできたメキシコがその強さを見せつける格好となり、フランス相手に4ゴールを叩き込むという結果となった。
なお、メキシコはこのあと25日の20時から日本代表との対戦を控えている。