レアル・マドリーで会長を務めてきたフロレンティーノ・ペレス氏が過去に発言した音声が流出して問題になっている。

そうしたなか、別の音声流出上で同氏に新たな問題が浮上しているようだ。メキシコの『Proceso』が伝えている。

問題視されているのは、当時のレアル幹部とフェリペ・カルデロン政権時代のメキシコ政府高官2人とのやり取り。

2009年9月に録音されたという今回の音声の主は、ペレス会長の右腕だったレアルの元副会長フェルナンド・フェルナンデス・タピアス氏。

相手は当時のメキシコ・エネルギー省長官と内務長官とみられている。高官2人はスペインへの渡航費、宿泊費、レアル対ミラン戦の試合チケットを得る代わりに、レアルに契約を譲渡していたという。

「我々はマドリッドに行けるか?」と聞かれたタピアス氏は「航空機、ホテル、ミラン戦に招待しますよ。素晴らしいものになるでしょう」などと答えたとされている。また、ペレス会長が保有する建設会社グループ「ACS」の話もしていたようだ。

海運業のビジネスマンでもあったタピアス氏は2006年時点からメキシコ高官と接触。同氏の海運会社は2008年にメキシコ国営石油企業であるPemexから石油タンカーを製造する2億ドル(220億円)の契約を受注したそう(入札だったようだが)。

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なお、当時メキシコのエネルギー省長官だった人物は、現在、スペイン企業「Iberdrola」の上級幹部になっているそうだ。

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