イタリア代表が優勝を遂げたEURO2020で大会MVPに選ばれたのは、22歳の守護神ジャンルイージ・ドンナルンマだった。

34歳の控えGKサルヴァトーレ・シリグは1分しかプレーしなかったが、優勝に大きく貢献していたようだ。

『Sky』や『Corriere Della Sera』などによれば、シリグは決勝をプレーする選手たちのモチベーションを高めるためにサプライズでビデオを作製していたそう。

ジョルジョ・キエッリーニは「サルヴァトーレは僕らのために愛する人たちや家族からビデオを集めていて、スタジアムに向かうバスの中で全員を泣かせてくれた」とコメント。また、アレッサンドロ・フロレンツィも「特にシリグに感謝したい。彼はすごいモチベーターだった。決勝前に彼は選手全員にモチベーションを高めるカードを書いてくれた。全て違うものをね。彼は偉大だよ」と賞賛していた。

シリグは決勝を戦う選手たちに向けた家族や恋人たちからのメッセージを集めて映像化したほか、選手全員にメッセージカードも送っていたそう。

文学の教授を母に持つシリグは読書を愛する一方、「有用性を感じない」とSNSを嫌う(やっていない)人物でもある。

本人によれば、チームメイトにメッセージを送ろうと思い付いたのは、トルコとの初戦だったそうで、スマホに文章を保存していたとか。

感動的かつポジティブなメッセージにしたかったそうで、「この1年半、サッカーはこれまでと同じではなかった。ファンたちと一緒にスタジアムにいられることはすでに勝利だ。団結すればするほど強くなることを忘れないでくれ。笑顔でプレーしよう、決勝にいられるのは名誉なことだから」などというものだったようだ。

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そんなシリグはPK戦前にドンナルンマに何かを伝えていたが、「それは僕と彼、(もうひとりの控えGK)アレックス・メレトとの秘密にするよ」とその内容については明かさなかった。

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