現在行われているアフリカ・ネーションズカップの予選。しかしグループAを戦っているチャドが、今回失格処分を受けることになった。
チャドでは今月10日、青年スポーツ大臣がチャドサッカー連盟(FTFA)を解散させるという命令を下していた。
チャドスポーツ省は以前からサッカー連盟と対立しており、連盟側に任務を暫定的に移譲するよう求めていたという。
そして今回ついに解散命令が下されることになり、チャドのサッカー連盟は国内での権限をすべて喪失したとのこと。
しかし国際サッカー連盟(FIFA)のルールでは、政府や自治体がサッカー連盟の運営に干渉することが禁止されており、それはたとえ連盟会長が逮捕された場合でも適用される。
そして、今回アフリカサッカー連盟が正式にチャド代表をアフリカ・ネーションズカップ予選から追放することを発表した。
ただ、チャドはすでにグループAで最下位となっており、アフリカ・ネーションズカップ本大会に出場できる可能性はなかった。
なおワールドカップ2022の2次予選も6月から開始予定となっているが、すでにチャドは1次予選でスーダンに敗れているため、これ以降の参加はない。
とはいえ、この制裁によってFIFAからの開発支援金の支払いはストップし、国内リーグのクラブがCAFチャンピオンズリーグなど大陸の大会に出場することもできなくなるため、チャドのサッカーに対しては大きな影響を及ぼすものと考えられる。