サッカー界でも問題視されているSNS上でのいきすぎた叩き行為。
英国では人種差別的投稿で12歳児が逮捕されたほか、殺害予告された審判が試合を担当できなくなる事態も起きている。
そうしたなか、アーセナルのドイツ人GKベルント・レーノはSNSを一切見ないという。『Sky Sports』によれば、その原因はあるひとつの投稿だったそう。
ベルント・レーノ(アーセナルGK)
「ここ(英国)でもドイツでも多くの経験をしてきた。
心に残っているひとつのものがある、あれは狂っていた。
自分がとても酷い試合をした後、ある男がSNS上で『エンケのようにやれよ』と言ってきた。
それを読んでから、SNS上には多くの馬鹿野郎がいると分かった。
それがSNSを見ない理由だ。全てがいい(叩かれる理由がない)時でさえ見ない。
必要ない。自分がよりよくなるわけでもない。時間のムダだ。
コンピューターの後ろに隠れて気分を悪くすることをやってるフェイクな人間が山ほどいる。
人種差別や家族への罵声に溢れている。好きじゃないし、見ない。
人生に影響を及ぼす、何の意味があるんだ?」
レヴァークーゼン時代に酷い試合をした後、SNS上で「エンケのようにやれ」と言われたというレーノ。
ドイツ代表GKだったロベルト・エンケは2006年に32歳の若さで自殺した選手だ(愛娘が亡くなった後にうつ病を患っていた)。
レーノは「お前も自殺しろよ」というような投稿されて以降、SNSを一切見なくなったという。