この数年間で大きな成長を遂げてきた中国超級リーグ。その原動力となったのは強大な資金力で、それを生かして世界的な指導者や選手を数々引き入れてきた。

しかしながら中国代表チームの強化にはあまり結びついていないと批判を受けており、さらにこのところは外国人選手への厳しい給与制限が課せられるなどバブルも弾けつつある。

『Besoccer』の記事によれば、かつてマンチェスター・シティで長くプレーしたことで知られる元中国代表DFソン・チーハイが以下のように話したという。

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ソン・チーハイ

「外国人の監督は、非常に単純な理由で中国へとやってきている。それはカネだ。

そうでなければ、彼らは一体なんのために来ているのか?中国のサッカーのレベルを向上させたいのなら、彼らは何をしたのか?

だが、私が(外国人の)コーチならば同じことをするだろうね。人々は愚かで、カネだけは持っているのだから。

我々のリーグに所属する多くのクラブでは、外国人選手は攻撃するだけでいい。守備をする必要はない。

しかしこれはサッカーではないよ。サッカーが発展する上で進むべき方向ではないんだ。

そのときには勝つことができるだろうが、しかし中国のサッカーを作るという点ではますます悪化させてしまうものだよ。

(自分が統括するとしたらどうする?)ユース年代のトレーニングだ。それは基本的なタスクであり、将来の世代にとって肝心なものだよ」

現在ウイグル自治区のサッカー協会で副会長を務めているというソン・チーハイ。海外のサッカーを見てきた彼から見れば、目の前の結果のみを追い求める外国人に頼りすぎることは危険だと感じられるようだ。

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