日本代表FW南野拓実がプレーするプレミアリーグ。来年1月の移籍市場から外国人選手の獲得に変化が起きるようだ。
『Sky Sports』によれば、FA(イングランドサッカー協会)がプレミアリーグ側に新たなシステムを受け入れるよう迫っているという。
EU離脱が決まっている英国では今年末で移行期間が終わるため、現在の入国必要条件を変更する必要がある。プレミアリーグのクラブたちは、1月から導入される新システムについて、10月末までにFAと合意する必要があるという。
その新システムは、“質の低い外国人選手”の加入をブロックするものになっている。FAのグレッグ・クラーク会長がクラブに送った書面にはこのように記されているそうだ。
グレッグ・クラークFA会長
「政府の要件では、ここにプレーしにくる選手は、最高レベルで国際的に確立され、サッカーに多大な貢献をしており、すでに定着している才能にとって代わらない者であるべきとされている。これらは全ては新システムに反映させる必要がある。
英国の他分野と同様にブレグジットによって国際的なリクルートがより困難になる。
政府は全ての部門がこれらの原則に従うことを期待しており、サッカーも免除はされないだろう」
「我々が何をするにしても、欧州のタレントへのアクセスが現在のフリーアクセスから減少することは避けられない。
だが、世界をリードするリーグであるというプレミアリーグの地位を維持できるようにするため、欧州外のタレントへのアクセスを増やしたい」
「このシステムはクラブたちがグローバル市場にこれまで以上にアクセスできるように設計されている。
プレミアリーグでは欧州トップの国々の選手たちが自国以外で最も多くプレーしている。だが、歴史的なシステムの影響で南米やアフリカの選手たちの割合は遥かに低い。
新システムでは欧州以外のタレントへのアクセスを500%ほど上昇させる。同時に欧州のタレントの加入も認められる。
だが、このシステムはホームグロウンプレイヤーの成長を阻害したり、ほとんどプレーできないような質の低い外国人選手へのアクセスは認められない。
才能ある若手選手にはアクセスできるので安心して欲しい。彼らは除外されない」
英国以外の欧州からの獲得はハードルが上がるため、欧州以外からの獲得を増やしたい意向のようだ。ただ、“質の低い外国人選手”は認めない方針だとか。
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実際にはどういった基準になるのか注目されそうだ。