2012年からレアル・マドリーでプレーするクロアチア代表MFルカ・モドリッチ。

実は2011年の夏にトッテナムからチェルシーに移籍する可能性があったようだ。

『Guardian』がモドリッチの自伝で明かされた秘話を伝えている。その一部を抜粋してみる。

ルカ・モドリッチ

「2010-11シーズンが終わり、僕は夏休みの準備をしていた。でも、それは長く続かなかった。

代理人からチェルシーが僕と契約したがっていると伝えてきたからね。

トッテナム入りする前に僕はスタンフォード・ブリッジ(チェルシー)に行くかもしれなかったんだ。

また接触してきたことで、チェルシーは僕を高く評価しているという印象が増したね。

僕はこの移籍に前向きだったけれど、その後の出来事は物凄い速さで起きた。

妻とプライベートジェットで関係者が待つカンヌに飛んだ。それから、スモーク張りのバンでニースまでの30キロほどを移動。

そこで、ロマン・アブラモヴィッチの警護に連れられてスピードボートでオーナーがいるヨットへと向かった。

とても興奮したね。ボード上では警護の一団と思われる20人ほどと対面した。

迅速かつ整理されていて、僕らはラグジュアリーなデッキでくつろいでいた。そこにアブラモヴィッチが現れた。奥さんと息子さんと一緒にね。

彼が現れると全ての警護がすっと姿を消したことには魅了されたね。彼らはとてもよく訓練されていた。タイミングが完璧だった」

「(試合で一度だけ会っていたが)コートダジュールで会談した時の彼はリラックスした印象だった。どこかミステリアスな人間でもあったね。

率直に言われた。『あなたがクオリティの高い選手であることは知っています。チェルシーとサインして欲しい』と」

「~中略~『あなたの移籍にトッテナムは抵抗すると思いますか?戦うつもりかな?』と聞かれた。

僕は『交渉はタフになると思います』と答えた。両クラブの仲が良くないのは知っていたからね。

20分くらいで僕らが飲み終わると、アブラモヴィッチと奥さんは姿を消した。

お別れを言った彼は僕らにくつろいで泳ぐのを勧めてくれてね。

でも、僕らは感謝しつつ立ち去った。90分以内にはニースのビーチに戻っていたよ」

当時のモドリッチはスパーズでやり尽くしたと感じ、トロフィーを勝ちとるために移籍するタイミングだと思っていたそう。ただ、スパーズのダニエル・レヴィ会長は彼を保持することを決め、チェルシー移籍は実現したなかった。

そのモドリッチがチェルシー相手に決めた美シュートがこちら。

スゴいコースに打ち込んでいる…!

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背番号14も懐かしい。

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