17日に行われたイングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラ対シェフィールド・ユナイテッドで、困った場面が起こってしまった。

前半終盤、コーナーキックからヴィラのGKニーランがボールをキャッチしたあとにゴールの中へ入ってしまう…。(上動画37秒~)

手の中にあったとはいえ、どう見てもラインは超えているようだが…。ところが得点かどうかを判定するホークアイ・システムが反応せず、主審の元にシグナルが届かなかったのだ。

これによってシェフィールド・ユナイテッドはゴールを失った格好となり、この試合もスコアレスドローに。

それにコメントしたのはマーク・クラッテンバーグ氏。かつてプレミアリーグで長く笛を吹いてきた名主審は、『Daily Mail』のコラムで以下のように書いた。

マーク・クラッテンバーグ

「ホークアイが誤動作し、アストン・ヴィラのGKニーランがボールを運ぶのを検出できなかった。

普通であればVARが介入してシェフィールド・ユナイテッドにゴールを与えなければならない。最終決定権は人間が下すものだ。審判はロボットのように振る舞うのをやめるべきだ。

ゴールラインテクノロジーが明らかな失敗をした場合、VARは『それはゴールだった』と伝える必要がある。少なくとも試合を止め、あらゆる角度から調べなければならない。

そうすれば、ゴールであることをすぐに理解できるはずだ。

VARはスキャンダルを阻止するために導入された。しかしこれはスキャンダルな状況だ。

ゴールラインテクノロジーがない他の国では、VARがゴールになったかどうかを判定するのだ。不可能なわけがない。

ホークアイ社の説明も奇妙だ。彼らは『視界がキーパー、ディフェンダー、ポストによって妨げられていた』と言うが、この場面でボールははっきり見える。

導入されたとき、我々審判は『ボールが選手たちの中に埋もれたときはどうか?』と疑問を持ち、それが解決されたことが確認されている。だからこの説明には疑問を持っている。

何かがひどく間違っている。ボールに塗られた消毒薬が何かの影響を与えたのか?

理由が何であれ、VARがちゃんと仕事をして介入していれば、これは回避できた場面である」

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ゴールラインテクノロジーに任せすぎてVARが仕事をしていないほうが問題である、というのがクラッテンバーグ氏の主張。どちらを優先するかは難しいところだが…。

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