かつてJリーグのヴィッセル神戸で監督を務めていたスペイン人指揮官フアン・マヌエル・リージョ氏。就任時には三木谷浩史会長も同席する記者会見が行なわれ、大々的に歓迎された。

「バルサ化」の決め手として雇われたが、残念ながら結果が出るまでの時間が許されず解任となっている。

日本を離れたあとは中国の青島黄海で指揮を執っていたが、今月始めに辞任。そして今回、なんとマンチェスター・シティのアシスタントコーチに就任することが決まった。

フアン・マヌエル・リージョ氏は1965年生まれの54歳。プロ選手としての経験はないものの、若くして指導者としての頭角を現し様々なクラブで監督を務めてきた人物だ。

スペインでも屈指の戦術家として知られており、その攻撃的なサッカー理論はあのジョゼップ・グアルディオラが師匠と慕うほどの先進性を持っていた。

2004-05シーズンには、メキシコのドラドスで指揮を執っていたリージョの下にグアルディオラが選手として加入し、その戦術を学んだ…というエピソードも。

その関係もあってか、今回そのジョゼップ・グアルディオラが率いるマンチェスター・シティが、リージョ氏をアシスタントとして引き入れることになった。

シティは元アシスタントのミケル・アルテタが今季アーセナルへと去ったため、グアルディオラ氏を補佐する人物が不在となっていた。

そこで今回「師匠」であるリージョをアシスタントに加えることにし、さらなる哲学の強化を図ったようだ。

フアン・マヌエル・リージョ

「マンチェスター・シティのコーチングスタッフに参加できて嬉しい。

グアルディオラとの関係は何年も前に遡る。このエキサイティングなチームの一員として戦えることに興奮を隠せない。

このところのシーズンでマンチェスター・シティは大きな成功を収めており、監督が期待する美しいサッカーをブランドとして確立してきた。

このグループの一員になれることを嬉しく思う。クラブの成功に大きな貢献をしたいと思う」

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師弟関係が逆転したような形だが、来季のシティはどのような変化を遂げるのか…非常に楽しみな人事である。

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