先日、中国サッカー界のレジェンドである元代表FWハオ・ハイドンの発言が大きな話題になった。「共産党は人類から追放されるべき」などとして、新政府の樹立を訴えたのだ。

そうしたなか、彼の息子が中国からの圧力でサッカーチームを解雇されたと『頭条日報』などの香港メディアが伝えた。

23歳のハオ・ルンツーが所属していたのは、ラドニチュキ・ニシュというセルビア1部リーグのチーム。父親の動画が出る前日までは地元メディアでも彼のプレーについて伝えられていたという。

ただ、解雇の根拠とされているのは、クオ・ウエンコイ氏(中国からアメリカに亡命し、中国政府と対立している実業家)がYoutube上で述べた話。

同氏は「これが共産党の闇だ!」、「彼がアメリカでサッカーをできるようにしたい。すぐにこちらに来ることができる。(ただ?)彼はアメリカには来たがっていない。ヨーロッパでプレーをしたがっている。問題はないし解決できる」などと語ったという。なお、ハオ・ハイドンの宣言も同氏のYoutubeチャンネルで発表された。

一方、クラブ側は解雇自体を否定。『Sportske』によれば、ラドニチュキのGMはこう語ったという。

ラドニチュキ・ニシュGM

「ハオとクラブとの契約は満了になった。

ラドニチュキが関わっているのは、政治ではなくサッカーだ。

うちの幹部に電話をしてきた者も、ハオを退団させろとクラブに圧力をかけた者もいない」

「ハオはスペインからうちに加入した。中国で長年働いた経験があった当時の監督であるミロラド・コサノヴィッチの誘いで。

メディアの推測については、こう指摘したい。

彼がニシュを去ったのは、メディアが言及している出来事の前であり、我々は友好的に別れたと」

ハオ・ルンツーは5月31日のリーグ戦で得点を決めていたほか、6月3日のカップ戦にも出場。劇的だったゴールシーンがこれ(以下動画7分10秒~)。

後半アディショナルタイムの劇的同点弾!22番の長身FWが彼だ(動画6分3秒~)。関係ないが、ラドニチュキの背番号1を着けているのはFP。

【関連記事】「背番号1」なのにフィールドプレイヤーだった8人の異端児

なお、セルビアリーグはあと2節が残っている。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい