新型コロナウイルスの影響によって、中断を強いられているプレミアリーグ。今季の行方は一体どうなるのか見通しは立っていないが、すでに来季からのルール変更が決まったようだ。
『Daily Mail』によれば、IFAB(国際サッカー評議会)がプレミアリーグに3つのルール変更を導入することを決めたという。
ひとつ目は、VARにおける主審のピッチサイドモニターの使用について。
プレミアリーグでは主審がピッチ脇の「Referee Review Area」で自らチェックできるシーンが限られていた。大きな問題になったジョバンニ・ロ・セルソの踏みつけシーンも主審はレビューできなかった(以下動画3分54秒~)。
だが、来季からは主審はピッチサイドモニターでのチェックにより多くの時間を割くことになる。IFABは「レビュー可能な事案が主観的だった場合、レフェリーがピッチ上でのレビューを行うことが期待される」などとしている。
ふたつ目は、ペナルティエリア内でのハンドのルールについて。
IFABは“偶発的”ハンドのジャッジについて明確化。攻撃側の偶発的ハンドが直ちに得点という結果になった場合にのみ反則になるとのこと。
手や腕にボールが偶発的に触れた後に別の攻撃側選手にボールが渡り、すぐに得点になった場合は反則になる。一方、偶発的ハンドの後にボールがある程度の距離を移動(パスやドリブル)したり、ゴールになるまでに複数のパスがあった場合には反則にならない。
腕に該当する部分については、脇から下とした(肩はハンドにならない)。
3つ目は、PK時にキーパーがゴールラインから離れた場合について。
来季からはPKが蹴り直しになるのは、最初のキックがセーブされた場合のみ。つまり、もしGKがラインから飛び出していても、キックが枠を外していた場合には蹴り直しにならない。
ただし、他のフィールドプレイヤーがキック前にペナルティエリア内に侵入した場合には結果にかかわらず蹴り直しになる。