ナイジェリアで行われているリーグで大きな事件が発生したようだ。
『Pulse』などのメディアによれば、当該の試合は8日に行われたナイジェリア1部リーグのナサラワ・ユナイテッド対カツィナ・ユナイテッド。
スコアが2-0となっていた後半、ナサラワ・ユナイテッドの22歳DFチャイニーム・マーティンスが意識を失ったという。その原因はメディアによって異なり、突然倒れたという情報もあれば、他の選手と衝突したという報道もある。
『newtelegraphng』の報道によると、倒れたマーティンスはすでにこの時心臓が止まっており、スタジアムに備え付けられていたはずのAED(自動体外式除細動器)は使えず(※AEDは止まった心臓を動かすことはできない)、救急車も動かなかったという。
Chineme Martins: Nigerian player dies after collapsing on pitch https://t.co/aUjpfpZfQt pic.twitter.com/mII5uQdAzk
— Daily Exclusives Ug (@ug_exclusives) March 9, 2020
押してもエンジンがかからなかったため、マーティンスは記者用に用意されていたバスで近くのダルハトゥ・アラフ・スペシャリスト病院に運ばれたものの、到着時に死亡が確認されたとのこと。
3-0で勝利したナサラワ・ユナイテッドの選手たちも、マーティンスの死を聞いて泣き崩れてしまったという。
Very Sad
Players of Nassarawa United sobbing after their teammate "Chineme Martins' died on the pitch in their 3 nil win over Katsina United in the Nigerian Premier League#RIPMartins pic.twitter.com/CenBTRJIhU
— Otuo Acheampong (@Alonso6madrid) March 8, 2020
なお、この事故を受けてナイジェリアのスポーツ大臣サンデー・デア氏は「避けられた死だった」と声明を発表。サッカー連盟(NFF)は適切な救急設備が整ったことが確認されるまでリーグを中止することを決めた。
ナラサワ・ユナイテッドのスタジアムには2015年にリーグからAEDが提供されていたが、何らかの理由によって使用できなかったとされている。