2002年に行われた日韓ワールドカップ。決勝トーナメント1回戦で日本を下したトルコは大会3位に躍進した。
韓国との3位決定戦では開始わずか11秒で電光石火のゴールを奪っている。その仰天シーンがこれだ。
韓国の緩慢なミスをついてあっという間にゴール!このW杯史上最速得点を決めたのは、ハカン・シュキュル。トルコ代表とガラタサライの大エースだった彼はインテルでもプレーした名ストライカーだ。
ただ、ドイツ紙『Focus』によれば、現在はアメリカで「Uber」の配達員をやっているという。
引退後に政治家に転身したハカン・シュキュルはエルドアン氏のAKP(公正発展党)に入党。だが、与党の汚職スキャンダルに失望して離党する。その後、エルドアン首相(当時)を侮辱するツイートをしたとして訴追され、資産を凍結される事態に。そうしたこともあり、2015年にアメリカへ避難した。
ハカン・シュキュル
「私は働き始めている。私は世界のどこにも何ももっていない。
エルドアンは私から全てを奪った。自由への権利、自分自身を表明する権利、表現する権利、働くことも…。
彼らは妻の店に石を投げつけ、子供たちは道端で嫌がらせをされた。私は声明を出すたびに脅迫された。
私が国を去った時、彼らは父を逮捕し、私が持っていたもの全てを没収した。
私にかかわる全ての人達は経済的な困窮にさらされている」
彼はワシントンで「Uber」の配達員をしたり、本を売ったりして生計を立てているという。
逮捕された父親はガンのために釈放されたものの、母親も病を患っているそう。