娘が病気になったことでスペイン代表監督を一時的に休養していたルイス・エンリケ氏。EURO予選突破が決まった先日、監督に復帰することが発表された。
その不在期間に指揮を執っていたのは元アシスタントコーチのロベルト・モレノ。彼はスタッフに戻ることなく、サッカー協会や元上司を批判しながら代表チームを去った。
なぜ片腕として働いてきた人物を追い出すような結果になったのか。『BBC』によれば、ルイス・エンリケ氏は記者会見で以下のように話したそう。
ルイス・エンリケ
「ロベルト・モレノは私のコーチングスタッフにいない。その責任を持つ人物は私だけである。
彼が私の家に来て会った。『EURO2020で指揮したい』と伝えられた。その後、許されるならアシスタントコーチに戻りたいと。
彼が監督になるために努力していることは理解する。そして、その野心もだ。
しかし、私にとっては不誠実である。そのようなことは好まないし、そのような人物はスタッフに必要ない。
私は彼の選択を理解するが、同意はできない。彼にはそう話し、アシスタントとして望んでいないこと、重く受け止めていることを伝えた。
野心は奨励されるべきだが、一方で過度な野心は欠陥でもあり、美徳ではないのだ」
「人生に一度のチャンスであることは理解する」とも話しているルイス・エンリケ氏。しかし、監督をやりたいという野心が膨らみすぎたため、スタッフとして雇うには危険過ぎると感じたようだ。