今夏のマーケットでバルセロナからバイエルン・ミュンヘンへとローン移籍することになったフィリペ・コウチーニョ。

会見ではすでに「バルセロナとの決別宣言」をし、新たなクラブに全力を注ぐことを誓っていた。

バルセロナの公式サイトによれば、取引の条件は手数料850万ユーロ(およそ10億円)+コウチーニョの給与全額負担、さらに買取オプションが1億2000万ユーロ(およそ141.6億円)。

また『Marca』によればコウチーニョの給与は年間1350万ユーロ(およそ15.9億円)とのことで、バイエルンの負担は年2200万ユーロ(およそ26億円)ほどになったという。

コウチーニョは今夏バルセロナからの退団は望んでいたが、最も優先されていたのは古巣リヴァプールへの復帰であったと伝えられている。

ジャーナリストのデイヴィッド・マードック氏によれば、これが実現しなかった理由は「バイエルンへの提示額と大きく数字が違ったから」なのだそうだ。

リヴァプールに売り込まれた条件は、手数料とコウチーニョの賃金を合わせて年間4000万ポンド(およそ58.2億円)ほどになるものだったとのこと。

バイエルンの2倍以上になる額が要求されていたため、リヴァプールは保有権のない選手にこれだけの資金を費やすことはできないと早々に撤退したそうだ。

なぜそのようなことになったのかといえば、プレミアリーグの移籍マーケットが早期に閉まってしまうため。

もしプレミアリーグのクラブと市場価値よりもかなり大きな額で取引できなかったとしても、その後他の国に違う条件で打診ができるからであるそう。

他の国と移籍マーケットの締切が違うことによってここまで価格が違うとは…。事実であればプレミアリーグのクラブはかなり高い買い物を強いられているのかもしれない。

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